伊織 椒のブログ(仮)

日々の生活、喜びと悲しみ、特別な出会い、ちょっとした考えや思いつきを書き残すもの。

シンデレラガールズ4thLIVE SSA2日目 感想

気に入った演目の感想が主です。ちなみに、公演の正式名称は『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 4thLIVE TriCastle Story DAY2 346 Castle』。あまりにも長いので記事タイトルでは省略しました。

はじめに

4thSSADAY1の感想は別の記事として公開済みです。

どちらかと言えばDAY1の方がより楽しみだったのですが、アニメ版『シンデレラガールズ』が好きなので、DAY2も楽しみにしていました。

演目

『STORY』

私は、映像作品の劇伴を基に作られた歌を好きになることが多いのかもしれません。こうした楽曲は、映像作品の鑑賞体験と歌の印象が混ざり合うので、魅力的にならない場合の方が少ないのではないか、とも思います。

アニメ版に直接関係する楽曲としては最後の新曲を、アニメ版のキャストが総出演するライヴの序盤に配置する構成は、アニメ版の物語の続きの始まりを示唆しているようで、高揚感がありました。

『Memories』

『Little Match Girl』などのESTi氏の楽曲が昔から好きで、『Memories』はアニメ版の挿入歌として聴いた瞬間に気に入りました。アニメ版発のユニット楽曲の中でも特に好きな楽曲です。今回は遂にLOVE LAIKAが揃うということもあり、特に楽しみにしていました。

3rdでLOVE LAIKA以外による『Memories』を聴いていて、それもまた魅力的だったのですが、やはりオリジナルは格別でした。思い入れがある楽曲なので、特に筆舌に尽くし難い感動がある演目でした。ハンドマイクなどの制約のためか、アニメ版などと比べるとダンスは穏やかでしたが、静謐な雰囲気に独特の魅力がありました。こうした変化もライヴならではの面白さだと思います。

そして、大サビから蘭子が加わる構成は理想的でした。オリジナルのLOVE LAIKAと、蘭子を加えた3人の関係の両方を尊重するならば、あの構成のバランス感が唯一の正解だと確信しています。

『Wonder goes on!!』
『Rockin' Emotion』
『OωOver!! -Heart Beat Version-』

夏樹が関わっている楽曲は例外無くライヴでの盛り上がりが凄まじいのですが、それはやはり、安野希世乃氏のパフォーマンス力があってこその結果だと思います。

その中でも特に印象的なのはやはり『Wonder goes on!!』です。かわいらしさと格好よさが微妙なバランスで混在している傑作であり、ライヴで面白くならない訳が無いとすら思います。不在の三宅麻理恵氏に代わって松嵜麗氏が加わった(そして途中で三宅氏がサプライズ登場して5人で歌った)3rd版も素晴らしかったのですが、オリジナルメンバーでのパフォーマンスが1年越しに実現したことの感慨深さもあり、今回の『Wonder~』もまたとても印象深い演目となりました。

『Trancing Pulse』

3rdではオリジナルメンバーが揃わなかった楽曲についての言及が続きますが、3rdでは観られなかったものの印象は、必然的に強くなってしまうようです。その中でも、『Trancing Pulse』は最初から3人によるハーモニーで始まる楽曲であり、3rdライヴではTriad Primusの3人で歌う楽曲であることが尊重された数々の演出もあったため、4thを観る動機として特に強力に働いていた存在でした。

渕上舞氏不在の3rdではオリジナルよりも力強い印象を受けるバランスになっており、それはそれで面白かったのですが、今回のパフォーマンスを観て、やはり3人が揃って成立する独特のバランスはこの楽曲の掛け替えのない魅力だと再確認しました。今回の『Trancing Pulse』は大サビにおける松井恵理子氏の力強い歌唱も印象的だったのですが、それも、3人ならではのバランスがあったからこそ、一際映えたのだと思います。

『こいかぜ』

アニメ版の物語を前提とするライヴを、昨年の3rdの充実した内容を経てなお再び行う場合、早見沙織氏の出演は不可欠だと考えていました。だからサプライズ出演は予想済みで、『こいかぜ』のイントロが流れ始めた瞬間も驚きはせず、凄まじい高揚だけを感じていました。

そして、そのパフォーマンスは圧倒的でした。CD音源の時点で凄まじい表現力があったはずなのに、それを凌駕する深みと彩り、そして優しさがありました。パフォーマンスの凄まじさは歌唱に限ったことではなく、仕草の存在感や品格もまた格別で、高垣楓という『シンデレラガールズ』最強級のアイドルの説得力が一瞬ごとに強化されていくような、異常な、そして幸せな時間でした。

思い返してみると、私が最初に聴いた『シンデレラガールズ』のソロ楽曲は『こいかぜ』だったはずです。4thの『こいかぜ』の感動は、私と『シンデレラガールズ』を出会い直させてくれたような気がします。

最後に促された、ライトを左右にゆったりと振る動作もよい思い出です。『シンデレラガールズ』のライヴではライトをああやって振る演目が意外と少ないので、新鮮でとても楽しかったです。緑のライトを再びゆったりと振れる日に期待しています。

『Nocturne』

まさか東山奈央氏までサプライズ出演するとは思っていませんでした。この演目では驚きと感動に身を委ねていました。早見氏に代わって飯田友子氏が参加した3rdの『Nocturne』もとても格好よかったのですが、オリジナルメンバーによるパフォーマンスはやはり格別で、完全に冷静さを欠いていたので、詳しいことはあまり覚えていません。生で観ることができてよかったと、心から思います。

『SUPERLOVE☆』

元々とても好きな楽曲です。今回のセットリストは山本希望氏が直前の演目からほぼ休憩無しでこの楽曲の激しいパフォーマンスを披露するという狂気的な編成となっており、それを見事にやり遂げた山本氏は英雄的だと思いました。2日間を通して最高のPassionを拝むことができた演目であることは疑いようがなく、とても印象に残っています。

『NUDIE★』

『SUPERLOVE☆』に続き、こちらもとても好きな楽曲です。『ハイファイ☆デイズ』はライヴ応募券によって売れただけではない、真の名盤だと思います。

ダンサーチームを率いた佳村はるか氏によるパフォーマンスは、美嘉らしい爽やかさがありつつも妖艶で、洒脱で、そしてキラキラしていて、とても惹きつけられました。ピンクに染められた髪やアニメ版のものに基づいた衣装によって外見も美嘉に近付いていて、美嘉のステージもきっとこういう雰囲気なんだろう、と想像できるようなパフォーマンスでした。今後のライヴの定番になってほしい楽曲です。

『ニャンと☆スペクタクル』

高速ラップとカンカンをやり遂げた高森奈津美氏は輝いていました。2日間を通しても最も曲芸的な演目だったのではないでしょうか。最高の緊張感があり、とても楽しかったです。ここまで来ると最早アトラクションの領域だと思います。

『AnemoneStar』

後のMCで福原綾香氏が自ら言及していた通り、息継ぎが非常に難しい構成の楽曲で、終盤になると息切れしがちです。しかし、呼吸に苦しみながらも、無様になろうとも、諦めずに歌い続けることで凛の在り方が体現される楽曲でもあると考えています。4thにおける福原氏は終盤になると呼吸が苦しそうになっていましたが、それでも最後まで歌いきろうとする、そして歌いきった様子に凛を想起しました。格好よかったです。

おわりに

2日間を通してとても満足できたライヴでした。加蓮と渕上舞氏が好きなので、『薄荷 -ハッカ-』や『Love∞Destiny』が演目に含まれていなかったことは残念に思っていますが、それらは今後のライヴに期待しています。